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病院で医師の指示で働く人を看護師と一括りにして呼びますが、実際には正看護師と准看護師がいます。一般にはその区別はわかりづらいですが、仕事の指示系統や待遇面で大きな差があるのです。このサイトでは、准看護師のキャリアアップ法を伝授していきます。
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准看護師から正看護師へなりたいと考えたとき、以前であれば「看護学校」に通学し、「看護師国家試験」の受験資格を取得し、「看護師国家試験」に合格する方法しかありませんでした。しかし、近年2004年4月に、新たに看護師の「通信教育制度」が始まりました。
通信教育制度の開始により、「通信教育」を受けて「看護師国家試験」の受験資格を取得し、「看護師国家試験」に合格して、正看護師になるという、もう一つの方法ができたのです。この制度ができたことにより、子供がいたり、家庭があったり、仕事があったりなどの理由で通学することが困難な人でも、正看護師を目指すチャンスができたのです。看護学校に入学した場合、全日制ならば2年間、定時制ならば3年間の通学が必要となります。全日制の場合は、カリキュラムの内容などから考えても准看護師の仕事を続けながら通学することは難しいので、一旦仕事を辞めなければいけません。定時制の場合であっても、勤務先の理解が必要ですし、通学時間という時間的な拘束が負担となる可能性が大きいのです。その点、「通信教育」ならば、准看護師の仕事を続けながら自由な時間に勉強をすることができます。
通信教育で正看護師を目指す場合の注意点としては、「看護師学校養成所2年課程(通信制)」を受けるには、「准看護師として10年以上の勤務経験があること」という条件があるというポイントです。看護師を目指している人の中には、通信教育だけで看護師になれると勘違いしてしまう人が少なからずいるようですので、注意が必要です。准看護師の資格を持っていない場合や、10年以上の勤務経験がない場合は、看護学校などに通って看護師としての知識や技術を学ぶ必要があります。
通信教育で資格を取ろうとしている人で、それがマイナス評価になるのでは?といった心配をされる人がいるようですが、そのようなことはないようです。国家試験の合格率を見ても分かりますが、通信制を卒業した人の合格率はとても高いのです。
≪通信制を卒業した人の合格率≫
2009年……80.9%
2010年……81.3%
2011年……86.4%
このように合格率から見ても、通信制だからといって評価が下がることはないようです。大切なことは、看護師を目指して熱心に勉強することに尽きるでしょう。
通信教育で正看護師へのキャリアアップを目指す場合、ネックとなるのが、その学費です。学費が用意できないからといって、せっかくの決意を諦めることはありません。銀行の教育ローンや病院が提供する奨学金など、いろいろな給付制度が用意されていますので、自分の状況を考えながら、また将来の返済方法などをチェックしながら、適切な給付制度を選択しましょう。
すでに准看護師として働いている人の場合は正看護師へキャリアアップするという道があります。正看護師になると年収もその後のキャリアも変わってきます。正看護師になるためには、看護師専門学校や看護短大で勉強をして看護師国家資格の受験資格を得なければいけません。10年以上准看護師の実務経験がある人は通信教育で受験資格を得ることができます。