心構えと資質が問われる看護師のお仕事

近年、「看護師」を目指す人が増加しています。少子高齢化が進むなか、深刻な看護師不足である日本において、国家資格を取得できて安定した就職のできる「看護師」という仕事はとても魅力的です。しかし、看護師を目指すうえで、もっとも重要となるのは「看護師に必要な心構え」でしょう。

看護師に必要とされる心構えは！？

看護師の仕事は、医師の指示に従い診察や治療の補助をしたり、患者さんの療養上のお世話をしたりするというものです。人の命に関わるとても責任の重いお仕事です。そのため、「看護師」への道は決して楽なものではありません。看護師養成学校での３～４年間は、授業と実習のカリキュラムが厳しく組まれていますので、懸命に学ぶ覚悟が必要となります。朝から晩まで勉強、勉強……、学校でだけでなく、自宅に帰ってからも宿題やレポートなどに追われる日々となります。通常の大学や専門学校のように、プライベートを楽しんだりアルバイトをしながら勉強するということは難しいでしょう。
学校を卒業し、やっと看護師として働くようになると、この仕事の「やりがい」を心から感じることができます。患者さんをケアしたり、介助したりすることで感謝されることがあると、「看護師になってよかった」と思えることでしょう。
その一方で、患者さんとコミュニケーションをとることで、傷ついたり悩んだりすることもたくさんあります。業務においては、患者さんの命に関わるものであるため、失敗は許されません。だからといって、ストレスをためてしまっては、仕事にも影響が出ますので、本末転倒となってしまいます。そのため、「忍耐」や「努力」がとても重要となります。長く緊張状態が続くため、「強い精神力」も求められます。

看護師に要求される資質とは！？

看護師というお仕事は、肉体的にも精神的にもとてもハードなものです。そのため、看護師には「強い精神力」が求められます。人の生死に関わるお仕事なので、どんな状況にも対応できることが重要で、気持ちの切り替えができることも大切な資質となります。緊急事態で緊迫した状況であっても、冷静に対処できて、ミスなく業務を遂行することが必要です。たとえミスをしたとしても、それをバネに、更に仕事に注意を払う強さも大切です。看護師には、患者や医師などとのコミュニケーション能力や、強い精神力、忍耐や努力など、多くの能力が求められるのです。今一度、なぜ看護師になりたいのかを思い出してみましょう。